2024年1月1日の発災直後より、氷見市社会福祉協議会は高齢者や障がい者といった災害弱者となる方々を中心に安否確認や、被災者のニーズ把握調査を始めました。重度の障害がある人や介護が必要な高齢者の方々などは、設備が整っていない避難所で生活をすることが難しく、被災した自宅で在宅避難している方々も多い状況で、介護をされている家族もとても疲弊されいる状況でした。
1月2日からは、市内の地区社会福祉協議会(小地区単位にある住民の福祉組織)の会長や民生委員の方々等への聞き取りを始め、市内の被害状況、支援が必要な見守り対象者などの現状確認をしました。けが人などは多くありませんでしたが、断水の最中、給水所まで行けず、またポリ容器などに水を入れることができても自宅まで持って帰ることも厳しい状態で水の確保に困っている高齢者や障害のある人が大勢いることもわかりました。
1月3日、氷見市災害対策本部の要請により、1月5日に災害ボランティアセンターを設置することが決定しました。地区社会福祉協議会や民生委員の方々などを通じて、市内全域に災害ボランティアセンターを開設することを知らせるチラシを配り、災害ボランティアによる支援の依頼を被災者の方々から受ける体制を作りました。
1月5日に災害ボランティアセンターを立ち上げ、支援要請を受ける窓口を設置すると、たくさんの相談のお電話がくるようようなりました。それから、支援要請のあった被災者のお宅を一軒一軒回って、被災状況を確認させていただく活動を行っていきました。被災したお宅に伺うと、「家の周りの石垣やブロック塀が崩れた」「家の中のタンスや棚などの大きな家具が倒れた」「庭が液状化によって泥だらけになった」という被害が多い状況で、災害ボランティアの方々に片付けを手伝ってほしいということでした。被災した方の中には一人暮らしのお年寄りや、障害のある方も多いですが、職場に出なければならないためにまとまった片付けの時間を割けない方などもいらっしゃいました。
1月14日14時時点では災害ボランティアーセンターには約100件の相談が寄せらていていて、ボランティアも延べ286人の人が支援をしてくださっています。社会福祉協議会のスタッフが現地の安全を確認し、二次災害を防止しながら、ボランティアを調整しています。